Mitukieuropeのブログ

恋愛体質な人生。

思いがけない出会い。

オープンマリッジを宣言してから、いわゆる大人の時間を夫とシェアした。

私も予定があれば、夜出かける時には夫が家に居るという暗黙の了解。

 

その日、現地の外国人(現地の人からすれば私たちが外国人だが)と結婚した友達が、踊りに行こう!と誘ってくれた。

 

ヨーロッパの主要都市の人気のあるクラブは、日本とは違い大人の遊び、紳士的という印象だ。もちろん中心から外れた場所にはちょっと怪しい、タバコではない物の妙な匂い、下手すれば見えるところで何やら鼻から吸った様子で鼻を拭う人を見かけるほど危ない場所もある。

その日は金曜日。金融街にあるクラブだからか、スーツを着た人も多く、音楽もジャズとクラブ音楽が融合していて大人の遊び場という雰囲気だった。

 

私はお酒が強い方ではないので、当時流行っていたモヒートを2杯でちょうど良い心地になれる。

夜の23時、レストランが閉まり。バーやクラブに人が流れてかなり混み始めていた。

友達と、あともう一つ飲んだら帰ろうと、ビールを片手に踊っていたら、友達の旦那さんが紺のスーツを着た彼に話しかけられた。

何を話しているのか音楽で聞こえないけれど、私をチラチラ見ていたのでなんとなく察した。

彼と友達が私のところへきて、「彼はベンジャミン。一杯どうですか?と言ってる。OK?」

と言った後、私は彼と握手をして挨拶をした。

 

私は彼と少し静かな2階のバーで、男女が出会って話す会話をした後フロアで踊っていた。

しばらくすると、友達夫婦が「もう帰るけどどうする?」と声をかけてくれたが、

彼が友達の旦那さんに、名刺を渡し「もう少ししたら僕がちゃんとタクシーで送るから、心配しないで。」と。

私も友達に「大丈夫、大人だから(笑)送ってもらうわ」といい彼としばらく踊っていた。

 

 

午前1時くらいだっただろうか、そろそろ帰るわと私がいうと、タクシーを2台つかまえてくれた。今日の彼の紳士的な振る舞いと、知り合って数時間の彼に家を知られるには早いという不安をもあっさりと紳士的に察してくれた。

帰りのタクシーの中、メッセージが届き「楽しかった。ありがとう。もしよかったら明日の午後お茶しませんか?」と。

私は夜のクラブでの出会いはその場限りと思っていたので意外だった。

 

土曜日の午後。街は昨日の世界とは打って変わり、ファミリーがショッピングに繰り出していた。

私たちは街の中心で待ち合わせをして、歩きながら昨日のことを振り返り、昼の顔を互いに見せながら、川沿いの景色のいいレストランで数時間過ごした。

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