Mitukieuropeのブログ

恋愛体質な人生。

夢から覚めた時。

夢のようなクルーズ旅行が終わり、またいつもの生活が始まる。

そのいつもの生活、毎日幸せと感謝を感じていた生活がそこにはもうなくなっていた。

どうしたら元に戻るか、毎日これまでと同じことをして過ごしながらそう考えていた。

子供の手前、ぶちまけることもできず、なんとなく夫との接触を避けていた。そうすれば、自然と元に戻るんじゃないか、時間が癒してくれるんじゃないか、そう思い子供の前では夫とも普通に楽しく会話もできていた。

 

そんな時、夫の日本出張が入った。以前なら日本でしか買えない物のリストを作りそれを買ってきてもらう。そんな小さな楽しみだけで、そのほかはなんの考えもなかった。

が今回は違った。嫉妬というには何か違う気がする、一つの家庭を二人で纏めていた、そんな互いの信頼が崩れて、ただの同居人と私と子供、という感覚。

日本で例の相手と楽しい時を過ごすんだろう、と思うと私の中で、夫との将来はこうなるだろうという予想図が浮かんでこなくなっていた。

 

一度目の浮気発覚の時のようなエネルギーは湧いてこなかった。

好きにすればいいい。そう思っていた。

 

 

出張の間、一緒にクルーズへ行ったママ友も心配して、互いに子供達と一緒に泊まり合ったり、朝まで話をしたり、私の気持ちが前に向き始めていた。

 

夫が出張から帰宅。

その夜、あれ以来初めて、夫だけに話を持ちかけた。

「私が決めた選択肢は二つ。離婚して私と子供は日本へ帰るか。子供が大学を卒業するまで離婚せず、お互いのプライベートには干渉しない、あなたは今のまま続ければいい、今後私にパートナーが出来ても将来離婚した時の離婚理由にしないということを約束するか。」

 

私はどちらでも良かった。夫がどちらを選んでも悲しくもなく、ただ、離れて暮らすとなると子供の気持ちを考えると、こんな思いをさせて申し訳ない、と胸が苦しくなった。

 

夫は夫自身もそうかもしれないが、私の気持ちがもう元には戻らず、完全に離れているし修復も不可能だと察していたようで、二つ目の選択肢、離婚はしないが互いのプライベートは干渉しないことを選んだ。

f:id:Mitukieurope:20210814162028j:plain