浮気発覚。
渡欧を半年後に控えたある日、彼の浮気が発覚した。
決定的だったので、問立てる必要もなく彼は全てを打ち明けた。
相手は、会社絡みで知っている人間。結婚の経過も出産も知っている。
どういうつもりだったのか話を聞いてみようと、本人の携帯に電話をしてみた。不貞腐れた顔が目に浮かぶ声のトーン、この状況でそんな応対ができるなんて、よっぽど、、まぁいい。
呆れていたら、すぐさま彼の携帯に着信があった。すごい度胸だ。
電話から漏れ聞こえる声で何を言ってるのか大体分かった。怒りを通り越して、電話をもぎ取り、「まず、あなたが言うべきことは、ごめんなさいでしょう?言えないの?」
数日経ったある日、なぜか私の携帯に彼女の母から電話が入った。
折り返すと、「最初はおたくのご主人が誘った」から始まり、、
要は相手が気にしていることは、私が会社の関係者に言わないかどうか。お互いに良いことはないとも言っていた。百も承知だけども。
しかし私は、母子揃って「すみませんでした」の一言もないことに気が収まらず、相手の母が言った「お金を払う用意はあります」に、個人間ではなく調停で決着をつけ、頂戴したお金は全て美容に注ぎ、自分の中怒りを消化した。